2024年12月18日 / 最終更新日 : 2024年12月26日美川商工会鉄工製造関連

高級鋳鋼株式会社[鉄工業]

鋳鋼部品の製造

全国でも希少な鋳鋼の技術で世界のインフラを支える仕事

材料を溶解する温度は約1600℃。材料づくりから仕上げまでの一貫生産。

鉄を原料とする一般的な鋳造ではなく、鋼やステンレスで鋳造する「鋳鋼」が主業。材料を溶解し、砂で作った鋳型に流し込み、固まったものを多様な加工工程を経て製品化します。

強靭で摩耗に強いなどの特性がある反面、溶解温度が非常に高く、凝固する時の体積収縮が大きいので高度な技術力が必要とされ、北陸ではわずか２社のみ。全国でも数少ない「鋳鋼」のスペシャリストです。

作っているのは、河川のポンプのバルブや建設機械の駆動部など、社会生活を陰で支えている要の部品類。「今手掛けている製品はナイル川に行くんですよ」と語る濱上豊敬代表取締役は、創業者の祖父から数えて３代目。

素材の調整から研磨・検査までのすべてを一社で行うものづくりに魅せられて後を継ぎ、「もっといいものを」と設備投資を推進。業績をどんどん伸ばしています。

: 生産するのは100kg～1500kgの大型部品。

: すべて機械で移動するので腕力はあまり必要なく、クレーンやフォークリフト、溶接などの資格取得は会社が応援してくれる。

「他社がやらない仕事なので、取引先は名だたる企業ばかりです。少量生産で手間がかかるし難しいけれども、だから面白い。ものづくりの醍醐味を味わうことができます」。未経験者には熟練者がついて指導し、各種資格取得の支援制度も整っています。また、早朝から昼過ぎまでという勤務時間なので、終業後に趣味などを楽しむ余裕もあるようです。