なべ長

目利きが選んだ鮮材と手間暇惜しまぬ技が命

明治から続く老舗ののれんを守る5代目

創業百余年、 現在は5代目の北川光史さんが包丁を握るなべ長。
「たとえばタイなら活け締めに限るとか、 ブリなら最低10キロ以上を使うとか、 食材選びにはとりわけ力を入れていますし、 調理に手間暇を惜しまないのも当然のこと。
家庭で味わえないものを楽しんでいただくのが私たちの仕事ですから」 と店主。

繰り出されるのは、 素材の旨みや季節感を最大に引き出した正統派日本料理で、 奇をてらわない気品ある味わいが料理人の心意気を映し、 舌と心を満たしていきます。

はんなり優美な空間もなべ長ならでは

そんな実力派から今回新登場したのが、ふぐのおやこ料理。
美川が継承するふぐの食文化をベースとするもので、トラフグのてっさ ・ てっちりの味わいや食感は言うに及ばず、 名産ふぐの子の糠漬を大吟醸酒粕で再度漬け直してまろやかにした珍味にも老舗のこだわりが光ります。

また、 美川の地の利を生かして、伏流水を張った生簀に泳ぐウナギをその場でさばいたものなども、 食通に広く知られるメニュー。地元客の信頼も厚い名店の懐は、どこまでも奥が深くて温かです。

▲ふぐのおやこコース13,200円~(写真の鍋は2人前、座敷の場合はサービス料別途)
▲厳選素材と念入りな下ごしらえが珠玉の味を導く
▲料亭の味が気軽に楽しめるランチは2,200円。カウンター席で

昼の定食

手間暇かけた旬味が目と舌を幸せに

2,200円

長年、食通を魅了してきた日本料理の老舗。活け締めタイや10kgを超えるブリなど良質な食材の目利きは確か。 夜のコース5,500円~で、冬期限定のふぐコース13,200円~(座敷はサービス料別途) も。カウンター席では昼は定食、夜は一品料理が楽しめる。

なべ長

明治初期の創業。5代目店主が腕をふるう季節の美味に魅せられ、長年通うファンも多い。
気軽に利用できるカウンターのほか、歴史を感じる優美な座敷での食事も格別。

石川県白山市美川南町ソ13-1
tel.076-278-2026
fax.076-278-4440
営業時間:11:30~13:00、17:00~21:00
定休日:火曜

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