浜辺漁業 美川定置

早朝の港だから買える定置網のピチピチ鮮魚

朝まだ早くに美川丸が港に入ると、 待ちかねたように集まる人々。
そして船から魚が水揚げされれば、 いよいよ名物 「美川きときと市」 の開幕です。

知る人ぞ知るこの市は、 春から秋の早朝、 定置網漁が行われる日だけに開催され、 シケで出漁できない日には開かれません。

「当日でないとわからずご不便をかけていますが、 地元の方はもちろん金沢や小松から、 料理人さんも来てくださいます」と語るのは、 浜辺漁業代表取締役であり女性漁師でもある浜辺佳世さん。

担い手の高齢化で存亡の危機にあった美川定置網の後継をと乞われ、15年前から漁に出る生活を続けています。

「定置網の魚は本来、 傷みが少なくて鮮度がいいですし、 当市ではより新鮮なものをお届けするために水揚げ直後のものしか販売しません。 美川の魚は、丸々と大きいものが多いのも特長。 お店では買えない味と鮮度を、 お手頃な値段で提供しています」 と浜辺さん。

早起きは三文の徳。 活気あふれる朝の漁港へ、ぜひお出かけください。

美川きときと市

有限会社 浜辺漁業

浜辺漁業は羽咋郡志賀町富来に本拠地を置く網元で、美川出身である佳世さんの嫁ぎ先。美川の定置網の伝統を守るために、佳世さんが故郷で漁の陣頭指揮を取っている。