任孫商店

江戸時代から守り継ぐ発酵蔵と丁寧な製法

▲ 「毎日樽の世話が欠かせません」と任田さん

創業は江戸後期。6代にわたり歴史を紡ぐ老舗の正面には、江戸から明治にかけて美川を賑わせた北前船の船底で作った「任孫」の看板が掲げられています。

江戸時代に建てられた蔵の中には、糠漬の木樽がぎっしり。聞けば、蔵に棲みついている菌の力が発酵に必要なので、これらの古い蔵は壊すことはできないのだとか。

▲ 昔ながらの木樽の中でゆっくりと発酵を待つ

この地で連綿と受け継がれてきた発酵食の伝統と技は、200年以上たつ今も全く変わることはありません。

じっくりと時間をかけて自然熟成させることにこだわり、サバの糠漬なら1年半から2年、長期熟成させてまろやかな旨みを引き出します。6代目の任田吉孝さんは「糠漬は塩辛いイメージがありますが、うちの糠漬は噛むほどに旨みがにじみ出ますよ」と胸を張ります。

美しいあめ色をしたフグの子はもちろん、ニシン、カワハギ、ブリまで多彩な糠漬や粕漬が店頭に並び、あれこれ迷うのも楽しみ。江戸時代の蔵で静かに熟成の時間を過ごした逸品が食卓を豊かにしてくれます

▲味わい深いふぐの子糠漬(100gあたり)570円~

▲任孫自慢のふぐ糠漬750円~。酒の肴にもぴったり

さば糠漬

ご飯のおともに、酒の肴にも

1枚380円~

じっくりと時間をかけて自然熟成させる糠漬。鯖の糠漬なら1年半から2年、長期熟成させてまろやかな旨みを引き出している。6代目の任田吉孝さんは「糠漬は塩辛いイメージがありますが、うちの糠漬は噛むほどに旨みがにじみ出ますよ」と胸をはる。

任孫商店(とうまご)

江戸時代から6代続く老舗。昔ながらの自然発酵にこだわり、深みのある色とまろやかな味わいを特色とする。ふぐの子をはじめサバやイワシなど糠漬の種類はバラエティ豊か。

石川県白山市美川永代町甲201
tel.076-278-7000
fax.076-278-6001
営業時間:9:00~18:00
定休日:水曜(祝日の場合は営業)

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